恋愛は顔が全て?

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こんにちは、鈴木です。

「恋愛は顔が全て」と言われることがあります。このことからも「恋愛がうまく行かないのは顔のせいだ(外見的魅力度が低いせいだ)」「これからも恋愛がうまく行くことはないだろう」などと悲観的になる方は少なくありません。

この記事では顔に自信がない場合の戦略を説明していきます。

鈴木鈴木

今回の記事は次のような人におすすめ!

  • 恋愛は顔が全てなのか?
  • 顔が良くなければ幸せになれないのか?
  • どうすれがいいのか?

恋愛は顔が全てではありません。

もちろん恋愛における顔の影響力は小さくはありません。恋愛初期(会ってもらえるか? など)においては「どうしても外見的な情報で判断するしかない」という事情がありますのである程度は仕方のないことです。

しかし顔の影響力は恋愛の段階によって変化していきます。

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恋愛における顔の重要度

恋愛には外見的魅力が重要です。

外見的魅力とは「顔」や「スタイル」などの見た目のことです。恋愛と外見的魅力の関係性については多くの研究が行われています。「外見よりも中身(性格)を重視するべきだ」という意見もありますが結果は残酷です。

「Walster,E.,Aronson,V.,Abrahams,D.,&Rottman,L.(1966)」では出会い系パーティーを舞台として「男性の方が身長が高くなるようにした以外はランダムに組み合わせたカップル」にて実験を行っています。

以下はその実験結果からの抜粋です。

  • もう一度デートに誘われやすい性格は存在しない。
  • 外向性もモテやすさに相関関係はない。
  • 外見的魅力が大きな影響力を持っている。

つまり恋愛は顔だと言うことです。

しかしこの実験では出会って2~3時間ほどで魅力度を計測していますので「相手の性格や価値観を知ることはできない」「次のデートをしたいか? の判断には外見的な情報に頼らざるを得ない」という特徴があります。

事実、現実には「顔がよいのにモテない人」「顔がよいとはいえないのにモテる人」というのは確かに存在しています。

心理学におけるSVR理論とは?

マースタインは「SVR理論」を提唱しています。

SVR理論とは恋愛から結婚に至るまでのプロセスを3つのフェイズに分けています。それが「刺激」「価値観」「役割」です。そして「それぞれのフェイズでは恋愛相手の選択におけるチェックポイントが異なる」と考えられます。

以下のようなイメージです。

  1. 【刺激(Stimulus):顔やスタイルなどの外見的魅力】「会ってみよう」という決断には多かれ少なかれ外見的魅力(顔やスタイルの良さ)が影響しています。もちろん芸能人のようなルックスである必要はありませんが、最低限「生理的に無理」という基準はクリアしている必要があります。

    step.1

  2. 【価値観(Value):趣味、嗜好、考え方、人間観、価値観など】何度か会っていくうちにお互いの趣味や嗜好、考え方、人間観、価値観などが分かってきます。価値観のフェイズは恋愛において最も重要な部分だと考えられており、このフェイズでは外見的魅力の重要度は低下していきます。

    step.2

  3. 【役割(Role):人生を共に歩んでいく上での役割】結婚という共同生活を送っていく上では役割が重要になってきます。刺激や価値観に満足できていたとしても役割が不十分であれば「一緒にいるのは楽しいけど結婚相手としては考えられない」という結果になります。

    step.3

愛の三角理論で考えてみてください。

スタンバーグは「親密性(情緒的な愛)」「情熱(高揚する愛)」「コミットメント(条件の愛)」の3要素からなる愛の形を提唱しています。SVR理論に当てはめていくと「刺激(Stimulus)=情熱」「価値観(Value)=親密性」「役割(Role)=コミットメント」ということになります。

完全な愛の形には3つのフェイズのいずれが欠けていてもいけません。

自分の顔に自信がない場合は?

顔に自信がなくても大丈夫です。

確かに顔やスタイルの良さ(身体的魅力度の高さ)は恋愛の初期段階では絶大な効果を発揮します。しかし身体的魅力度の高さが圧倒的に有利になるのは「初めて会う人」や「短期配偶行動」などに限られています。

それであれば「親密性から始まる愛(友人関係から始まる愛)」や「コミットメントから始まる愛(紹介やお見合いなどから始まる愛)」を考えます。これらの愛の形では身体的魅力の重要性は大きくありません。

次のような理由からです。

  • 単純接触の原理:日常的に何度も顔を合わせている人に好意を抱きやすい。
  • 内集団・外集団:自分が属している集団を優れていると思いたくなる心理。

恋愛の始まりは人それぞれです。

一般的にはSVR理論(外見に恋をして性格を好きになって条件が会えば結婚する)というルートを想像しがちですが、性格を好きになるところから始まる愛や条件から始まる愛も珍しくはありません。

自分の長所を理解できていることがポイントになります。

【補足説明】顔に自信がない場合には「親密性から始まる愛」が効果的です。しかし、長く友人関係を続けてしまうと恋人関係にはなりにくくなってしまいます。理想は半年以内、遅くても1年以内には恋人関係になれるように努力する必要があります。

まとめ・恋愛は顔が全て?

恋愛は顔が全てではありません。

確かに恋愛の初期においては顔やスタイルなどの身体的魅力が重要になってきます。しかし恋愛のフェイズ(刺激→価値観→役割)が進むにつれて顔の重要性は低下していきますので卑下する必要はありません。

また刺激から始まる愛が一般的とはされていますが、価値観から始まる愛や役割から始まる愛が劣っているということはありません。