片思いはしんどい?

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こんにちは、鈴木です。

誰もが片思いをします。片思いは自分が行動に移さなければ進展しにくい恋愛ですので、相手への思いばかりが大きくなってしまいます。すると「しんどい」「相手のことをずっと考えてしまう」などの問題が生じてしまいやすくなります。

片思いは(結果はどうであれ)進展させなければいけません。

鈴木鈴木

今回の記事は次のような人におすすめ!

  • 片思いがしんどい
  • ずっと考えてしまう理由は?
  • 他の恋愛感情との違いは?

片思いには「恋愛感情が強い」という特徴があります。

驚くべきことに、片思いには返報性(愛情やものをやりとりする関係)がないにもかかわらず強い愛情を抱いていることが確認されています。そのため他の恋愛タイプよりもしんどい思いをすることの多い恋愛タイプであるともいえます。

片思いがしんどいのはある意味当然の結果です。

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異性交際の目的と恋愛感情の強さ

恋愛感情は目的により強さがかわります。

「異性交際の目的による恋愛感情」を調べた研究(楠見幸子 1987)では、恋愛の目的を「刹那的快楽」「道具的功利」「結婚思考」「単純好意」などに分類した上でルービンの尺度を用いて調査されています。

刹那的快楽とは「今が楽しければいい」という恋愛、道具的功利とは「相手がいると何かと便利」だという恋愛、結婚思考とは「できたら一生ともに過ごしたい」という恋愛、単純好意とは「ただ相手が好きだから」という恋愛です。

当然、片思いは一方的な好意になります。

  • 刹那的快楽:6
  • 道具的功利:7
  • 結婚思考:10
  • 単純好意:7
  • 片思い:8

上記の数字は結婚思考を10とした場合の思いの強さです。

もっとも強い愛情があるのは結婚思考です。次いで片思い、単純好意、道具的功利、刹那的快楽の順になります。特質すべきは片思いには返報性(愛情やものをやりとりする関係)がないにもかかわらず愛情が強いことです。

報われない愛情の強さは「しんどさ」に直結します。

片思いの恋愛感情が強くなる理由

片思いは恋愛感情の強い恋愛です。

これにはいくつかの理由が考えられています。具体的には「相手を思う気持ちが純粋になりやすい」「相手を理想化しやすい」「恋を妨げられているためにロミオとジュリエット効果が生じている」などです。

片思いは相手への思いが強くなりやすいといえます。

  • 愛の結晶化作用:相手の印象を純化させている
  • ハロー効果:外見が魅力的だと性格も良いと感じられる
  • ロミオとジュリエット効果:障害が愛を燃え上がらせる

根本的な原因は「報われていない」ことにあります。

相手との接点がない(またはあまり会えない)などの理由により「思いが純化しやすい」「相手の欠点が見えてこない」「必要以上に気持ちが盛り上がってしまう」などの問題が生じやすくなっています。

冷静さを失ってはいけません。

片思いがしんどい理由は?

片思いは返報性がないためにしんどくなります。

恋愛は返報性(愛情やものをやりとりする関係)があるからこそ進展しています。しかし返報性のない一方的な関係の場合には「自分がしんどくなる」「ずっと考えてしまう」などの問題が生じてしまいます。

ずっと考えてしまうのは進入思考傾向によるものです。

  • 反復想起傾向:何度も相手のことを考えてしまう傾向
  • 進入思考傾向:意図しないタイミングで相手のことを考えてしまう傾向

2つの傾向は恋愛の進展により変化します。

恋愛が進展すると反復想起傾向(コントロールできる思い)が増えて進入思考傾向(コントロールできない思い)が減っていきます。そのため「相手のことをずっと考えてしまう」という問題は恋愛初期に起こりやすい問題です。

しかし片思いは報われていない恋愛ですので、恋愛を進展させない限りは「進入思考傾向(ずっと考えてしまうことなど)」に悩まされます。

まとめ・片思いはしんどい?

片思いは恋愛感情の強い恋愛です。

片思いには「返報性(愛情やものをやりとりする関係)がない」「恋愛関係が進展しにくい」などの特徴があるために思いが強くなる傾向があります。恋愛感情だけが強くなるためにしんどい思いをすることの多い恋愛でもあります。

片思いがしんどさは恋愛の進展でしか解決できません。