愛の吊り橋効果はいつまで続く?

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こんにちは、鈴木です。

愛の吊り橋効果は存在します。ルックスの良い人や親密なカップルにおいては「情熱的な愛(身体的魅力を重視する愛)」を燃え上がらせるために利用されていたりもします。しかし「吊り橋効果は冷めやすいのでは?」という疑念もあるはずです。

ここでは吊り橋効果の継続期間について説明していきます。

鈴木鈴木

今回の記事は次のような人におすすめ!

  • 吊り橋効果の期限を知りたい
  • すぐに冷めてしまう感情は無駄?
  • 効果的な利用方法は?

愛の吊り橋効果は長続きしません。

吊り橋効果は「交感神経の高ぶりをデート相手の魅力だと誤認識すること(情動の錯誤帰属)」により起こります。そのため副交感神経が有意になるにつれて(冷静になるにつれて)その効果は下がっていく可能性があります。

吊り橋効果は適切に利用する必要があります。

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吊り橋効果の利用方法は?

愛の吊り橋効果は情熱(Passion)を燃え上がらせます。

スタンバーグは愛の三角理論として「親密性(情緒的な愛)」「情熱(高揚する愛)」「コミットメント(条件の愛)」の3要素をを挙げていますが、愛の吊り橋効果は情熱(高揚する愛)に作用します。

そのため長続きしにくいテクニックであるといえます。

しかし短期的配偶戦略(カジュアルセックスや浮気相手の選考に用いられる行動)においてはとても効果的ですし、早い段階で親密性とコミットメントを高めることができれば長期的配偶戦略(長期的な関係を築いていく異性を選考する行動)にもつながります。

また、親密性(友人関係など)から始まった愛やコミットメント(お見合いや紹介など)から始まった愛の場合には、情熱(身体的魅力に惹かれあう愛)を補うために利用されることもあります。

目的を意識することがポイントです。

【補足説明】愛の吊り橋効果にはルックスが重要です。しかしすでに恋人関係になっているカップルの場合にはルックスの重要性が低下します。これは恋人関係のカップルはパートナーのルックスを実際よりも高く見積もる傾向があるためです。

吊り橋効果はいつまで有効?

吊り橋効果は長続きしません。

「いつまで続くのか?」は難しい問題です。基本的には高ぶっていた交感神経が副交感神経有意にシフトしていくことにより(冷静さを取り戻していくことにより)吊り橋効果は徐々に効力を失っていくと考えられています。

しかしまったくの無駄にはなりません。

愛の吊り橋効果が有効に働いたということは、少なくとも相手に「身体的魅力度が高い(ルックスがよい)」と認識されている可能性が高いといえます。特に情熱の愛においては大きなアドバンテージになります。

恋愛を進展させやすいということです。

【補足説明】ドキドキにより相手の身体的魅力が高く感じられる効果は少なくとも6週間ほどは持続することが確認されています(Valins,S.1966)。

冷める前にやるべきことは?

愛の吊り橋効果は長続きしません。

そこで短期的配偶戦略か長期的配偶戦略かを選ぶ必要があります。前者であれば全力で情熱(身体的魅力に惹かれあう愛)を楽しむことになりますし、後者であれば親密性やコミットメントを補完して長続きしやすい愛の形に変えていくことになります。

いずれにしても愛の吊り橋効果は長続きしません。

個人差はあるもののいずれは冷めます。冷めたときに吊り橋効果で得られていた以上の魅力(親密性やコミットメントなど)を感じられていれば関係は続きますし、身体的魅力に溺れていただけであれば終わる可能性が高くなります。

自分と相手の願望をすり合わせるような意識が必要になります。

まとめ・愛の吊り橋効果はいつまで?

愛の吊り橋効果は短期的なものです。

しかし吊り橋効果が効いたということは「見た目が魅力的だと思われている」ということでもありますので落ち込む必要はありません。自分と相手の望む愛の形によっては良好な関係を築いていけます。

吊り橋効果は恋愛におけるスパイスのような存在です。