面食いは直したくても治らない?

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こんにちは、鈴木です。

外見的魅力を重視する人のことを「面食い」といいます。美人やイケメンが好きなこと自体は何の問題もありませんが、面食いも度が過ぎてしまうと「恋愛を始めにくくなる」「恋愛が楽しくなくなる」などの問題が生じてしまうこともあります。

そうならないためにも「面食いの仕組み」を知っておくことをおすすめします。

鈴木鈴木

今回の記事は次のような人におすすめ!

  • 面食いに悩んでいる。治す方法を知りたい。
  • 面食いのせいで彼女ができない。
  • 面食いになる心理(仕組み)を知りたい。

面食いは悪いことではありません。

しかしあまりにも強すぎる外見的魅力への執着は恋愛を不自由にしてしまいますのである程度のコントロールは必要になってきます。また面食いであることを自覚していればこれからの恋愛戦略(スケジュール)も変わってきます。

心配する必要はありません。

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面食いになる心理とは?

面食いの心理には大きく2種類があります。

まずは「外見的魅力による性格や能力の査定」です。ルックスの良い人は「性格が良い、知能が高い、運動能力が高い、仕事ができるなど」のような印象を持たれやすく、同じ内容であっても高く評価される傾向にあることが確認されています。

そのため「ルックスが良い=将来性が高い」と認識されやすくなります。

次に「セルフモニタリング傾向の高さ」です。セルフモニタリング傾向とは「他人の目を気にして自分の行動をコントロールする傾向」のことであり、セルフモニタリング傾向の高い人ほど相手のルックスを意識するようになります。

面食いには見栄っ張りが多いということです。

【補足説明】ルックスの良い人が「能力が高い」と認識されやすいのはハロー効果(部分的な良い評価がその人全体の評価を高める認知バイアス)によるものであり、ルックスの良い人と一緒にいたいという気持ちは同伴者効果(一緒にいる人が魅力的であるほどに自分の評価も高まること)を狙ってのことになります。

女性よりも男性の方が面食いになる?

面食いの心理には性差があります。

見た目の良さに魅力を感じるのは男女共通です。しかし長期的配偶戦略(結婚を意識した恋愛戦略)においては「男性は女性の外見的魅力」「女性は男性の経済的魅力」に強く惹かれるようになります。これは世界共通です。

そのため面食いは女性よりも男性に多くなります。

またセルフモニタリング傾向にも違いがあります。面食い度がセルフモニタリング傾向に影響を受けていることは間違いありませんが、男性よりも女性の方が面食い度とセルフモニタリング傾向の高さが密接に関係することが確認されています。

女性は男性以上に「人の目を気にしている」ということになります。

面食いをやめるためには?

ルックスの影響力は愛の形により変わります。

たとえばスタンバーグの愛の三角理論では「親密性:幸福感や情緒的な安定感などを重視する愛」「情熱:相手の身体的魅力やドキドキする感覚を重視する愛」「コミットメント:相手の学歴や職業、家柄などを重視する愛」と定義されていますが外見的魅力が重視されているのは情熱だけです。

親密性(友人関係からの愛など)やコミットメント(お見合いからの愛など)であれば問題にはなりません。

  • 親密性(Intimacy):精神的魅力から始まる愛
  • 情熱(Passion):外見的魅力から始まる愛
  • コミットメント(Commitment):条件的魅力から始まる愛

また外見的魅力の問題は解決できる可能性があります。

人間には初対面の人に対して瞬時で外見的魅力を判断できる力があります。しかし外見的魅力への判断能力は親しくなるほどに鈍っていくことが確認されており、親密度が増すほどに魅力度の高い方向への認知バイアスにかかることが知られています。

単純接触効果の影響により魅力的に見えてくるということです。

まとめ・面食いになってしまう心理は?

面食いには大きく2種類の原因があります。

それが「外見的魅力による性格や能力の査定」「セルフモニタリング傾向の高さ」です。前者はハロー効果により現実以上に魅力的に感じてしまうことによるものであり、後者は同伴者効果により自分をよく見せたいという願望によるものです。

面食いであることが気になっている場合には「親密性から始まる恋」や「コミットメントから始まる恋」などのように恋愛の初期段階において外見的魅力が重視されない恋愛の形を考慮してみることをおすすめします。