男性は失恋のショックから立ち直れない?

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こんにちは、鈴木です。

失恋をすると様々な心理を経験します。特に別れを切り出された方には「悲しみ」「苦しみ」「何に対してもやる気が起きない」「食欲がなくなる」「眠れなくなる」などの苦痛が待ちかまえています。

これらの気持ちを整理するためには時間がかかります。

鈴木鈴木

今回の記事は次のような人におすすめ!

  • 失恋から立ち直れない。
  • 失恋に男女差はあるのか?
  • 失恋に対する男性特有の特徴は?

失恋からは正しく立ち直らなければいけません。

失恋のショックから立ち直るための心の過程は「モーニングワーク(喪の仕事)」と呼ばれています。モーニングワークをないがしろにしてしまうと後々になってひどい悲嘆におそわれるなどの問題が生じてしまうことがあります。

そうならないためにも悲しみには正しく向き合わなければいけません。

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失恋からの立ち直り方は?

モーニングワークは心の過程です。

失恋のショックから立ち直るためには「悲しみを味わい苦しみ抜きながら徐々に事実を受け止めて感情の整理をしていく」ことになります。この心の過程がモーニングワークであり大きく3段階に分かれています。

以下のようなイメージです。

  1. 事実を事実として受け止める段階
  2. 悲しみや苦しみの感情を受け入れられるようになる段階
  3. 新しい希望を抱くようにする段階

段階的に立ち直ることがポイントです。

失恋した(振られた)事実を認めずに悲しみを受け止めないまま他の人との恋愛に走ってしまうとモーニングワークを十分に行えません。すると後々になってひどい悲嘆におそわれたり他人に対しての感情が鈍くなってしまうことがあります。

後々になって強く悲嘆する現象を「遷延(せんえん)化された悲嘆」と呼びます。

【補足説明】失恋の悲しみは人間としての成長につながります。しかし失恋した事実を認めずにモーニングワークを避けていると他人の苦しみや悲しみを理解できなくなります。悲しみは同様の悲しみを体験してはじめて共有することができるためです。

早く立ち直るためには?

失恋のショックは対処行動により回復期間が異なります。

いずれにしても、まずはモーニングワークにより「事実を受け止めて感情の整理をしておくこと」が大切です。次の段階として失恋のショックへのコーピング(coping:ストレス反応への対処法)が必要になります。

失恋コーピングには大きく3種類があります。

  • 回避コーピング:ストレスが小さく回復期間が短い
  • 拒絶コーピング:ストレスが大きく回復期間は中ぐらい
  • 未練コーピング:ストレスが中ぐらいで回復期間が長い

おすすめは回避コーピングです。

回避コーピングとは「次の恋を見つけようとする」「他の異性とデートしてみる」「仕事や勉強、趣味などに打ち込む」などの行動です。しかし実際に回避コーピングをとろうとしても頭の中で反芻されてしまうこともあるはずです。

この傾向は「失恋反芻傾向」と呼ばれています。

失恋反芻傾向が高い人には未練コーピングをとりやすいという特徴がありますので注意が必要です。また無理に「失恋したことを考えないようにしよう」とするとかえってその思考を増加させてしまう危険性があります。

その様な場合には「失恋を反芻する代わりに新しい恋の妄想をする」のがおすすめです。失恋経験の想起は無理に抑制しようとするよりも代わりの妄想をした方が失恋の傷は癒えやすいことが確認されています。

無理をする必要はありません。

失恋のショックには男女差がある?

失恋のショックには男女差があります。

男性には女性よりも「失った愛に執着してすがるような気持ちを持ち続ける」といった特徴があり、女性には「いち早く気持ちを切り替えることができるために新しい恋を目指す」といった特徴があります。

強さを持ち合わせているのでは女性で、女々しいのは男性です。

  • 男性:失恋を引きずりやすい
  • 女性:気持ちの切り替えがうまい

これには別れ方なども影響しています。

男女の別れにおいて男性側には「消極的受容行動(納得はしていないが相手の考えを尊重して分かれるなど)が多い」という特徴があり、女性側には「別れの主導権を握っていることが多い」という特徴があります。

失恋の苦痛は振られた側が圧倒的に大きくなります。

恋愛は振られた方が圧倒的に辛い?

失恋した気持ちには差があります。

失恋のショックは「振られた側が圧倒的に大きい」という特徴があり、振られた側には「悲しみ」「苦しみ」「何に対してもやる気が起きない」「食欲がなくなったり眠れなくなったりする」などの苦痛がおそってきます。

対して振った側は「別れることができて嬉しい」とすら感じています。

  • 振られた側:相手に会おうとする
  • 振った側:相手を避けようとする

振られた側は失恋のショックに向き合う必要があります。

振られた(失恋した)事実を認めずに新しい恋愛などに逃避してしまうと後々になってひどい悲嘆(遷延化された悲嘆)におそわれたり他人に対しての感情が鈍くなってしまいますので現実と向き合う必要があります。

振られた場合にはモーニングワークを意識する必要があります。

まとめ・男性は失恋から立ち直れない?

失恋は振られた側の負担が大きくなります。

振られた側には耐え難い失恋のショックがおそってきます。失恋のショックから立ち直るためにはモーニングワーク(喪の仕事)と呼ばれる「悲しみを味わい苦しみ抜きながら徐々に事実を受け止めて感情の整理をしていく作業」を行う必要があります。

ショックが大きいほどに立ち直るためにはモーニングワークが重要になってきます。