尽くす男はモテない?

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こんにちは、鈴木です。

恋愛では「相手に喜んで欲しい」という気持ちが大きくなります。特に男性の場合には「他愛的で惜しみなく与える愛(アガペ)」や「経済的資質をアピールする傾向が強い」ために尽くしすぎてしまうことがあります。

尽くすことが恋愛のプラスになるとは限りません。

鈴木鈴木

今回の記事は次のような人におすすめ!

  • 頑張ってアプローチしているのにモテない。
  • 相手との関係性が不平等な気がしている。
  • 恋愛の継続に必要なものは?

尽くしすぎる男はモテません。

恋愛の満足度は「少しだけ得をしている関係性(もしくは平等な関係性)」において最大になります。一方的に尽くしてしまうと「相手の満足度が低くなる」「軽くみられるようになる」などのリスクが生じます。

恋愛は「互いに程良く依存している関係」が理想だと考えられています。

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尽くしすぎる恋愛は続かない?

不公平な恋愛関係は続きません。

恋愛関係を続けるためには公平な関係(ギブアンドテイク)である必要があります。どちらか一方のプラスやマイナスが大きすぎる状態では関係はうまく行きません。これは「社会的公平理論」と呼ばれる考え方です。

以下は尽くし度合いと満足度(4点満点)の関係です(Walster et al., 1978)。

  • かなり損:2.70
  • 少し損:3.26
  • 完全に公平:3.51
  • 少し得:3.51
  • かなり得:2.91

不公平な関係は両者にとって良くありません。

尽くす側は「大きな労力を支払うことになります」し、尽くされる側は「大きすぎるメリットによる罪悪感により満足度は低くなる」ことになります。場合によっては「軽くみられてしまう(見下げられてしまう)」ことすらあります。

恋愛関係にも利害のバランスが必要です。

理想的な関係性とは?

恋愛は「互いに程良く依存している関係」が理想です。

依存と聞くと「心の弱さ」などの悪いイメージを持つかもしれません。しかし「相互依存が高いほどに互いの愛情も高い」と述べる心理学者もいるほどですので「相互依存=悪いこと」ではありません。

心のより所となる恋人の存在があれば様々なことに挑戦する勇気や意欲がわいてきます。互いに程良く依存している関係とは言い換えれば「相補正(自分にはない相手の魅力)の関係」ですので様々な困難を乗り越えやすくなります。

人生を一人ではなく二人で歩んでいくことによる大きなメリットです。

その程度だと判断される?

尽くしすぎると評価が下がります。

尽くす程度を愛情の大きさだと勘違いしてはいけません。相手に尽くしすぎてしまうと「尽くされることを負担に感じてしまう」「その程度の相手なのだと軽くみられてしまう(特に男性が女性に尽くす場合)」などのデメリットが生じます。

これは恋愛傾向における性差が関係しています。

リーのラブスタイル理論における男女差の研究(Kanemasa et al. 2004)では「男性にはアカペ(他愛的で惜しみなく与える愛)が多い」「女性にはルダス(ゲームのように深入りしない愛)とプラグマ(実用的で計算高い愛)が多い」という結果がでています。

  • 男性:理想的な愛を望む傾向が強い
  • 女性:現実的な愛を望む傾向が強い

この傾向に時代背景は関係ないことも確認されています。

これらのことからも、理想的な愛を望む男性が現実的な愛を望む女性に尽くしすぎてしまうと「尽くされることを負担に感じさせてしまう」「都合よく使われる関係性になる」などのような結果になります。

恋愛満足度を高めるためにも尽くしすぎは良くありません。

まとめ・尽くす男はモテない?

尽くしすぎる男はモテません。

これは尽くしすぎることにより「気まずくさせる」「都合よく使われてしまうことがある」などの一方的な関係になってしまうためです。これには「男性は理想的な愛を好む」「女性は現実的な愛を好む」というラブスタイルの違いが関係しています。

恋愛満足度を高めるためには「互いに程良く依存している関係」が理想的です。