![失恋後は友達に戻る?](https://www.motelab.org/wp-content/uploads/2022/08/54-1.jpg)
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こんにちは、鈴木です。
振られた後に友人関係を築けるのか? については多くの意見があります。「友達関係になることなど想像もできない」という人もいれば、「是非とも友達関係を続けていきたい」と願う人もいるはずです。
この問題にはいくつかの条件があります。
![鈴木](https://www.motelab.org/wp-content/uploads/2022/08/f_f_object_97_s256_f_object_97_0bg.jpg)
今回の記事は次のような人におすすめ!
- 振られた後でも友人関係になれる?
- 友人関係を築ける条件は?
- 別れた後の友人関係に男女差はある?
別れた後の友人関係は(多くの場合)現実的ではありません。
しかし「女性が男性に告白をして振られた場合」「関係縮小方略で別れを告げた場合」「交際前に友人関係であった場合」などでは振られた(別れた)後でも友人としての交流が続く場合があることが確認されています。
別れた後でも友達でいることは不可能ではありません。
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男性と女性の違いは?
多くの男性は過去の恋愛を引きずります。
個人差はあるものの「女性は現在の交際相手にのみロマンティックで親密な感情を抱く」のに対して「男性は別れた相手に対してもロマンティックで親密な感情を持ち続けている」ことが明らかになっています(大坊郁夫 1988)。
また男性は恋人関係と友人関係の切り替えが苦手です。
- 男性が断った場合:友人として交際ができる
- 女性が断った場合:友人関係にはなれない
男性は失恋のショックを引きずります。
そのため男性が断った場合(女性が振られた場合)は女性が望めば友人として交際ができるのに対して、女性が断った場合(男性が振られた場合)には愛情を友情のような異なる関係と認知し直すことができないために友人関係は築けません。
男性は恋愛心理において非常に不器用です。
友達でいるための別れ方は?
別れた後の友人関係を望む人は少なくありません。
基本的に「別れた後も友達でいたい」というのは虫のいい話です。しかし別れ方がある程度はその後の関係を決定することが示されている研究もあります(Banks,S.P.,Altendorf,D.M.,Greene,J.O.,& Cody,M.J. 1987)。
それが別れの告げ方です。
- 関係縮小方略:友人関係でいやすい
- 正当化方略:友人関係は難しい
- 回避方略:友人関係は難しい
別れた後も友達でいたい場合には関係縮小方略で別れを告げます。
関係縮小方略とは「深い関係は解消しても、付き合いを完全に絶ってしまうことのないようにしよう」などの提案です。対して別れる理由を正当化する正当化方略や、相手と会うことを避ける回避方略は別れた後の友人関係を難しくします。
唯一可能性があるのが関係縮小方略になります。
付き合う前の関係性が重要?
友達でいれるかは「付き合う前の関係性」がカギを握ります。
ここまでは「男性が断った場合(女性側が振られた場合)は友人関係になりやすい」「関係縮小方略で別れを告げると友人関係でいやすい」と説明してきましたが、最も重要なのは「付き合う前の関係性」になります(Metts,S.,Cupach,W.R.,& Bejlovec,R.A. 1989)。
以下は愛の三原色に当てはめています。
- 情熱的な愛(エロス):友人関係を築きにくい
- ゲーム感覚の愛(ルダス):友人関係を築きにくい
- 友情の愛(ストルゲ):友人関係を築きやすい
友達から恋人になったカップルは友達に戻れます。
これはすでに友達付き合いのパターンが確立されているためであり、見た目などにひかれ合って付き合い始めた場合には(友達付き合いのパターンを構築するためには労力や資源が必要となるため)友達になることは難しいといえます。
いずれにしても友達に戻るのは簡単ではありません。
まとめ・失恋後は友達に戻る?
別れた後に友達に戻るのは困難です。
しかし「女性が男性に告白をして振られた場合」「関係縮小方略で別れを告げた場合」「交際前に友人関係であった場合」などでは振られた(別れた)後でも友人としての交流が続く場合があることが確認されています。
簡単ではありませんが不可能ではないということです。