振られる前兆は?

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こんにちは、鈴木です。

恋愛には終わりがあります。お互いに納得して別れる場合もあれば、納得できないままに別れが訪れることもあります。人によっては「ある日突然別れを告げられた」と感じているかもしれません。

しかし別れの前には何らかの前兆があるものです。

鈴木鈴木

今回の記事は次のような人におすすめ!

  • ある日突然振られてしまったことがある。
  • 問題が大きくなる前に対処したい。
  • 振られる前兆(サイン)とは何か?

振られる前には前兆があります。

別れを決意するまでにはいくつかの段階があります。交際初期の小さな不満が直接的な別れの原因になることはありませんので、別れを決意するまでの段階で問題を解決できれば別れを阻止することができます。

そのためには些細なサインを見逃さないようにする必要があります。

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別れの過程とは?

別れには段階があります。

付き合い始めたばかりのカップルは恋は盲目の状態(関係強化バイアスによって盛り上がった状態)になりますので相手の欠点は気になりませんが、次第に相手の欠点も見えるようになっていきます。

しかしそのような不満が直接的な別れの原因になることはありません。

小さな不満が別れにつながるまでの道筋にはいくつかのモデルがあります。代表的なもののひとつにダックのモデル(Duck, S. 1982)があり、ダックは関係崩壊に至るまでの過程を4つの段階に分類しています。

以下のようなイメージです。

  1. 【別れが迫っていると思い込む段階】否定的な側面が改善されない(または納得できない)状況が続くと「もう以前のような関係に戻ることはできない」と思い込むようになっていきます。(内的取り組み段階:恋人関係について見直す段階)

    step.1

  2. 【相手に伝えて理解を求める段階】以前のような関係には戻れないことを相手に理解させようとします。(関係的段階:二人の関係について話し合う段階)

    step.2

  3. 【第三者に決意を伝える段階】話し合いによって関係を修復することができない場合には、第三者に自分たちの関係が続きそうにないことを話すようになります。(社会的段階:別れることを周りに伝えて理解を得ようとする段階)

    step.3

  4. 【思い出を片付ける段階】恋愛関係が終わると思い出を片付けるなどして別れの悲しみから立ち直ろうとする行動をとります。(思い出の埋葬段階:失恋の悲しみから立ち直るために様々な試みがなされる段階)

    step.4

いきなり振られることはありません。

基本的に「ある日突然別れを切り出される」ということはありませんので、突然別れを切り出された(振られた)と感じるのであれば別れのサインを見逃していたり問題から逃げていた可能性があります。

別れのサインを見逃してしまうと取り返しのつかないことになります。

見逃してはいけないサインとは?

別れのサインには個人差があります。

一般的な恋愛における別れのサインには「連絡(電話やメールなど)の頻度が減る」「(悪い意味で)会話が続かなくなる」「会える頻度が低くなる」「笑顔を見せなくなる」などがありますが明確な別れのサインとはいえません。

そこで再び別れまでの段階を考えます。

  1. 【恋は盲目の段階】相手のすべてが愛おしいと感じる段階です。この段階では相手の欠点すら愛おしいと感じられるので別れのサインはでていません。

    PHASE.1

  2. 【欠点が見え始める段階】相手の欠点を自分で何とかしようとする段階です。恋は盲目の状態から冷めてくると相手の欠点が見えてきます。些細なことでも自分の欠点(掃除をしないなど)を補ってもらっているのであれば多少の注意は必要です。

    PHASE.2

  3. 【相手の欠点を指摘する段階】相手の欠点に直接注文を付け始める段階です。相手の欠点を自分だけではカバーしきれなくなってくると直接注文を付けるようになります。この時期をうまく乗り切れるかが関係を継続できるのかの分かれ道になります。

    PHASE.3

  4. 【別れのきっかけを待つ段階】相手に失望して別れるきっかけを探っている段階です。この段階になると相手のチャームポイントだと思っていたことですら欠点に思えてきます。相手の些細な行動にまでイライラするようになり、別れるきっかけを待つようになります。

    PHASE.4

ボーダーラインはフェイズ3です。

フェイズ3(関係的段階)は「お互いの不満を話し合って、相手の考えや行動に対応する段階」ですので、言い換えれば「関係を修復させるか? 関係を解消させるか?」の選択に迫られる段階でもあります。

ここを乗り切れないと別れに向かって加速していくことになります。

客観的に振られる前兆を知るには?

別れを感知できるのは女性側の友人です。

「カップルが続くのか?」を「カップル自身」「男性側の友人」「女性側の友人」「カップル共通の友人」に尋ねた研究(Agnew,C.R.,Loving,T.J.,& Drigotas,S.M. 2001)によると、カップルの今後をもっとも正確に予測しているのは「女性側の友人」であることが確認されています。

以下は別れ予測の正確度です。

  • 共通の友人:0.255
  • 男性側の友人:0.123
  • 女性側の友人:0.484
  • カップル自身:0.083

もっとも予測できていないのは「カップル自身」です。

カップル自身には「自分たちだけは特別だ」などの認知バイアスが働いているために正確な予測はできません。またカップル間に温度差がある場合には思いの強い方にだけバイアスがかかっている状況ですので振られる前兆を知ることは困難です。

特に男性の場合には共通の友人の話に耳を傾けることが大切です。

まとめ・振られる前兆は?

振られる前には必ず前兆があります。

別れを決意するまでにはいくつかの段階(内的取り組み段階→関係的段階→社会的段階→思い出の埋葬段階)があります。特に関係的段階では直接欠点を指摘されて「関係を修復させるか? 関係を解消させるか?」を迫られることになります。

関係的段階で気づけない(または軽くあしらってしまう)と致命的な問題になりますので注意が必要です。現実的に関係の改善を望めるのは「関係的段階まで」です。