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こんにちは、鈴木です。
恋愛には継続の難しさがあります。意図的に短期的配偶戦略（カジュアルセックスや浮気相手の選考に用いられる行動）をとっている場合には問題ありませんが、長期的配偶戦略（長期的な関係を築いていくための相手を選考するための行動）をとっている場合には大きな問題になります。
この記事では恋愛を続けるためのポイントをまとめていきます。
鈴木 今回の記事は次のような人におすすめ！
- 恋愛が短期間で終わってしまう。
- 遊びの恋に比べて真面目な恋は苦手。
- 始まりは楽しくてもすぐに飽きてしまう。
恋愛の継続には関係性を育む必要があります。
恋愛の形は人それぞれです。しかし多くの恋愛は「親密」「情熱」「コミットメント」のいずれかが優勢な状態で始まっています。親密とは友人関係から始まる恋、情熱は身体的魅力などにより強く惹かれ合う恋、コミットメントは相手の職業や家柄などを重視する恋になります。
恋愛の継続には「三角形のバランスを整える（愛を育む）努力」が必要です。
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愛の三角形とは？
スタンバーグは「愛の三角理論」を提唱しています。
愛の三角理論とは「親密性（情緒性）」「情熱（高揚感）」「コミットメント（条件）」の3要素のバランスがとれていてこそ「完全な愛」になるという考え方です。恋愛の継続には三角形の足りない部分を補っていく必要があります。
いびつな三角形のままでは、恋愛の継続は難しくなります。
- 親密性（Intimacy）：精神的な安心感
- 情熱（Passion）：相手にときめく（ドキドキする）感覚
- コミットメント（Commitment）：経済的な安定感
どのタイプから始まる恋であっても恋愛は育む必要があります。
特に注意して欲しいのが情熱から始まる恋愛（相手の身体的魅力やドキドキする感覚を重視する愛）です。情熱から始まる恋愛には、情熱の強さと持続期間との間に負の相関関係があることが確認されています。
何らかの対策を取らない限り、情熱的な恋ほど早く終わりやすいということです。
見た目の釣り合いとは？
恋愛の継続には見た目の釣り合いも大切です。
カップル間の外見的魅力度は関係性の進展に影響します。たとえば「カップル間の魅力度の相関係数（White,1980）」ではカジュアルな関係では釣り合いが取れていないことが多く、恋人同士や婚約などのように関係が進むほどに釣り合いが取れていくことが確認されています。
外見的魅力度が恋愛の継続に影響を与えているということになります。
- カジュアルな関係：γ=0.18
- 恋人同士：γ=0.56
- 同棲中：γ=0.37
- 婚約中・夫婦：γ=0.63
これは遺伝子を残すための戦略だと考えられています。
カップル間の外見的魅力（身体的魅力）は釣り合いが取れているほどに長続きします。具体的には外見的魅力度の高い方は「より魅力的な異性の遺伝子を残せる可能性」、外見的魅力度の低い方は「パートナーの浮気を防ぐためのコスト（労力）」を無意識下で感じ取ってしまうために恋愛の継続が難しくなります。
このことはBuss,D.M.,&Shackelford,T.K.（1997）にて確認されています。
外見的魅力度の差を埋めることはできないのか？
外見的魅力度の差がすべてではありません。
たしかに外見的魅力度（身体的魅力度）の差が恋愛の継続期間に影響を与えることは事実です。しかし外見のバランスが深く関与するのは恋愛の初期から中期くらいまでであることも確認されています。
恋愛の後期（同棲など以降）には大きな影響力はないということです。
- 恋愛は外見的魅力が釣り合っているほどに続きやすい。
- 外見の釣り合いは恋愛初期に重視される傾向がある。
- 外見的魅力は共同生活により似ていく可能性がある。
面食いでも問題はありません。
セルフモニタリング傾向（人の目を気にしてよく見られようとする傾向）の高い人は見た目の良い人を選択しがち（面食いになりがち）になります。その場合、愛の三角理論で言うところの「親密性」や「コミットメント」を優先させることで恋愛を進展させやすくなります。
「情熱」は徐々に育んでいけば問題ありません。
まとめ・恋愛が続かない？
恋愛には継続の難しさがあります。
恋愛を進展させていく（長く続けていく）ためには「親密性：精神的な安心感」「情熱：相手にときめく（ドキドキする）感覚」「コミットメント：経済的な安定感」をバランスよく育んでいく必要がありますので愛の形は徐々に変化していくことになります。
この点を把握できていないと恋愛の継続は難しくなります。
